【リスクは危険!?】リスクの意味を再確認!適正なリスクの取り方とは?
こんにちは!
アラサー係長です!
今回のテーマは「リスク」についてです。
皆さんは「リスク」という言葉の意味を正しく理解できていますか?
人生には数多くのリスクが潜んでいます。
- 事故や病気、災害などの生死にかかわるリスク
- 投資の失敗によりお金を失うリスク
- 今働いている会社からリストラを宣告されるリスク
色んな場面でリスクという言葉が多用されていますよね。
でも、あなたが使っている「リスク」って言葉。
本当に正しい意味で使っていますか?
日本人の多くが“リスクは悪いモノ”と考えている傾向にあります。
リスクにビビッてなかなか行動が取れなくなる…。
こうなってしまうといつまで経っても「投資」を始めることができません
でも、実はリスクっていうのは全てが悪いモノではありません。
むしろ、多少のリスクを承知で行動していかないとリターンも得られません。
今回の記事では、そんな「リスク」について正しく学んでいきたいと思います!
この記事を読むことで、「リスク」に対するイメージが変わることができるかと思います
結論:適正なリスクは積極的に取るべきです
この言葉が指す意味をしっかりと学んで金融リテラシーを高めていきましょう!
それでは解説していきます!
リスクとは「不確実性」を表す言葉
一般的にリスクとは以下の通りとされています。
リスク とは、将来のいずれかの時において何か悪い事象が起こる可能性をいう
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
将来への「不確かさ」と、その「影響」を表した言葉がリスクであるといえます。
この場合の不確かさとは、悪いことが発生する可能性のことを指します。
と言われても
リスクという言葉を「不確実性」という意味で捉えている人って少ない気がしますよね?
どちらかというと「危ないこと」・「悪いこと」を指すときに「リスク」というワードを選択している気がします。
リスクと危険は同じ意味なのでしょうか?
2つの違いを見ていきましょう。
危険とリスクは同じ意味?
日本ではリスクという言葉をネガティブな表現で使用されやすいです。
危険なことや危機的な場面で使われるイメージですよね。
たしかに、「地震のリスクに備える」などのワードを聞くと 危険に備える とも解釈できます。
しかし、危険を英語で表すと「Danger(デンジャー)」「Hazard(ハザード)」となります。
危機を英語で表すと「Crisis(クライシス)」というなります。
あれ?たしかにデンジャーって聞くよね。
リスクと何が違うんだろう…。
世の中で「リスク」と「危険・危機」の言葉は、以下のように使い分けされます。
「リスク」の使い方
・できる限りリスクを回避したい
・新しいプロジェクトはリスクがともなう
・情報漏洩するリスクが高まる
・適切に把握しリスク対策を講じる
「危険」の使い方
・大雨により洪水が起きる危機的状況だ
・犯罪の被害に遭う危険性
・イッキ飲ませは生命にかかわる危険な行為
・煽り運転の危険と恐怖は常にあった
どういったときに「リスク」という言葉を使用するのか?
違った視点で2つの言葉の意味を理解していきましょう!
『管理』という視点でみると意味が全く違う
リスク管理とは?
「リスク管理」(Risk Management)は、予想されるトラブルが“起こらないように対策する”ことをいいます。
原因となる事象の予防策を検討し、実行するという意味ですね。
以下のステップでリスク管理は行われます。
- 発生しそうなリスクをあらゆる視点で徹底的に抽出
- そのリスクが起きた場合の影響度を分析
- それぞれのリスクの発生を抑える方策を検討
- 影響度の大きさに従って優先順位をつける
- リスク防止策を実行
つまり、様々なリスクを想定し予防しておく活動を『リスク管理』といいます。
そういえば、私が勤めている会社でも『リスクアセスメント活動』してます!
危機管理とは?
一方、「危機管理」(Crisis Management)は、危機が発生してしまった場合、その影響を最小限にする。そして、いち早く危機状態からの脱出・回復を図る活動を指します。
もちろん、そもそも危機を防げるのであればそれが一番効果的です。
しかし、自然災害などによる人的災害や事故は、自助努力のみでは防ぎきれないものが多くあります。
危機管理においても、起こりうる危機やそれに伴うリスクを予想することが必須となります。
危機発生時に災害の影響を小さくするにはどうするか?・早期回復する最善の方法は?
これらが検討するべき内容になるということです。
つまり、
“危機が発生した” を前提に様々な検討を進めることを『危機管理』といいます。
私の会社では『BCP活動(事業継続計画)』がこれにあたります。
いかがでしょうか?
前述した「リスク」は不確実性を表すという意味がだんだんと理解できてきましたか?
「リスク」があるから必ず「危険(発生する)」という訳ではありません。
「リスク」は、「危ないこと」というより「悪いこと」「嫌なこと」といったレベルで捉えておくと分かりやすいかもしれませんね。
また1つ知識が増えましたね☆
[ad]
投資の世界ではリスクを「確率」と「幅」で判断する
一般的に「リスク」は不確実性を表すと解説してきました。
しかし、投資の世界では「リスク」の考え方が多少異なります。
それは、確率と幅です。
確率は、その問題やトラブルがどれくらいの頻度で発生するか確率を知ること
幅とは、その問題が発生したときにどれぐらいの影響度があるのか?
例えば、あなたが投資商品を選ぶ際に
A:「この投資商品の期待リターンは4%である」
B:「この投資商品は、70%ぐらいの確率で-14%~+22のリターンが得られる投資商品である」
どちらがよりリスクを判断しやすいでしょうか?
Bの方が、どのくらいの確率でどの程度のリターンが得られるかが明確になっていますよね。
振れ幅を知るとより投資商品のイメージがより具体的になります
投資信託などで投資商品を選定するときに「目論見書」を見ることをオススメします。
その中に「リスク」に関する情報が載っているページがあるかと思います。
投資を行う上で「確率」と「幅」をしっかり確認すること。
その「確率」と「幅」に対して、自分に合ったリスク範囲か?
これらを検討し投資商品を選定する必要があります。
- 「リスクが低い」=リターンの変動幅が小さい
- 「リスクが高い」=リターンの変動幅が大きい
もう少し深堀してみましょう!
リスクとリターンの関係性
上記の図は投資の種類別に「リスク」と「リターン」の関係性を表したものになります。
上昇比率(リターン)と下落比率(リスク)の差が大きくなればなるほど、投機的な商品になるといわれています。
まとめると以下のようなグラフになります。
この変化の数値を表したものをボラティリティ(volatility)といい「変動率(価格の振れ幅)」を意味します。
ボラティリティという言葉を覚えておきましょう!
投資の世界でのリスクとは、ボラティリティ(volatility)の大きさを表す
確率と幅の関係性をしっかりと理解することが重要ですね!
まとめ:適正なリスクを積極的にとろう!
いかがだったでしょうか?
今回は『リスク』について解説してきました!
リスクは決して悪いモノではないと感じて頂けましたか?
起こりうるリスクを予測し適切な対策を取っていれば怖くないのです。
今回、記事をまとめていて
リスクを全く取らないのも1つのリスクだな。と改めて感じました。
例えば、“貯金”などが該当します。
円預金のみで資産を保有することは、安定しているしお金を失うリスクは低いように思います。
しかし、違った視点で見ると為替リスクやインフレリスクなど円の価値を下げるリスクも
世の中には存在しているわけです。
重要なのは、リスクを取らないこと ではなく 適正なリスクを取る ということです。
リスク・リターンは表裏一体です。
リスクを取れば、その分リターンも大きくなっていきます。
投資のスタイルによってこの辺は異なってきます。
気が付かないうちにリスクを取りすぎていた。
もしくは損失して初めてリスクを取りすぎていたことに気が付いた。
このような事態にならないよう、自分のリスクに対する許容度を理解し投資スタイルを決める必要がありますね。
各投資ジャンル別にリスク許容度をまとめてみました!
>【初心者必見!】投資の種類を理解しリスク許容度に見合った「増やす力」を見付けよう!
興味がある方は是非ともご覧ください☆
今回は以上となります!
最後までご覧いただきましてありがとうございました!
では、また!