【幸福の測定】“ウェルビーイング”を理解し幸福度を高めよう!
皆さんこんにちは!
アラサー係長です!
今回のテーマは『幸福度』についてです。
先日、図書館でこのような本を借りました!
中央経済社が2021年11月に発行した「幸福の測定₋ウェルビーイングを理解する」です。
皆さんは「自分の人生このままで良いのかな?」と思ったことありませんか?
誰しもが1度は考えたことあるのではないかと思います。
今回紹介するコチラの書籍は、そんな悩みや不安を軽くしてくれる内容がギッシリと詰まった一冊でした!
読みえるとスッキリした感覚で頭と心の整理が出来ました☆
まさに“良書”ですね!
この本のメインテーマは「幸福度を高める」です。
誰しもが「幸せ」な暮らしを求めて日々試行錯誤したり苦労をしながら生きていると思います。
でも、幸せの定義は人それぞれ異なりますよね。
- お金が多い方が“幸せ”?
- 好きな人や気の合う仲間と居るときが“幸せ”?
- 美味しいモノを食べているときが“幸せ”?
皆さんにとっての「幸せ」とは何でしょうか?
結論、この書籍では「幸せ」についてこのようなことが紹介されていました。
- 「幸福」とは“長期的な幸福度”と“短期的な幸福度”の2つが存在すること。
- “長期的な幸福”ばかりでなく“短期的な幸せ”に目を向けると幸福度が高まりやすい。
- “モノ消費”より“コト消費”を大切にする。
- 経済的豊かさ=幸福とは限らない。
非常に興味深い内容ばかりですね!!!
これらのテーマを長年研究し、「幸せ」についてのカタチが分かりつつあります。
幸福度を数値化し指標にしたものを“ウェルビーイング(幸福)指標”といい
この指標のおかげで「多くの人が幸せと感じる共通の傾向」が見えるようになってきたのです。
生活の質が上がらない…。
仕事と生活のバランスが安定しない…。
経済的に豊かになってきているが幸福度を感じない…。
これらの悩みがある方にとって、今回のテーマは参考になる記事だと思います!
この記事を読んで、これまで漠然としていた「幸せ」についての考え方を見直しより良い人生へ近づけるようになれば幸いです!
それでは解説です!
ウェルビーイングとは?
そもそも"ウェルビーイング“ってなんだ?
「ウェルビーイング(Well-being)」を、直訳すると「幸福」「健康」という意味があります。
ウェルビーイングの定義においてよく引用されるのが、世界保健機関(WHO)憲章の前文の一節。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか弱っていない。ということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることを指す。(日本WHO協会仮訳)
つまりウェルビーイングとは、幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態であることを指します。
本書の内容をベースに皆さん1つ質問をしたいと思います。
質問:「あなたの目の前に10段のハシゴがあります。一番高いところがあなたが描く理想の生活を表し、一番低いところがあなたが思う一番最悪な生活だとします。今現在のあなたはどの位置になりますか?」
どうでしょう?
あなたは何段目と答えますか?
この質問は国際的な調査機関であるGallup.Inc.(ギャラップ社)が行っている国際的な世論調査で毎年おこなわれている質問です。
各国の人々に同じ質問をして、得られた回答を平均数値化したものを“世界幸福度ランキング”として毎年公表しています。
幸福度ランキングって聞いたことあるよね♪
私たちが住んでいる“日本”はランキング何位だと思いますか?
なんと日本は、、、。
56位でした!!!(2021年3月時点)
点数で言うと5.940というやや幸福感を感じている結果でした。
悲しいことに日本の幸福度は先進国のなかで最低水準だったのです。
経済大国のアメリカも19位とベスト10にもランクインしませんでした。
一方、上位5ヶ国を見てみると北欧諸国が独占状態!
フィンランド・デンマーク・ノルウェーなどは常に幸福度が高い国で有名となっています。
ランキング詳細は以下のリンクに載っています。
経済大国のアメリカや日本は比較的に“裕福な”はずのなぜ幸福度が低いのでしょうか?
次のパートで「経済的豊かさ=幸福」とは限らない理由について少し深掘りしてみましょう!
経済発展が幸福度に結びつかない理由
ノーベル経済学賞を受賞している心理学者「ダニエル・カーネマン」は研究を振り返るインタビューにて「幸福を高めるためには3つのポイントがある」と述べています。
ダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman、1934年3月5日 - )は、経済学と認知科学を統合した行動ファイナンス理論及びプロスペクト理論で有名なアメリカ合衆国(ユダヤ人)の心理学者、行動経済学者。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
- 時間の使い方を変えること
- 人生をより良いものにさせることに意識的に注意を向けること
- 注意を意識的に向け続ける必要がある活動に時間を使うこと
このように述べています。
少し内容が被っているように聞こえますが、要は時間の使い方を大切にするということです。
人生では時間が限られています。
その限られた時間にたいして“どのような使い方をするか?”が幸福度を高める1つのポイントだとカーネマンは唱えております。
その具体例の1つに「関心を向け続ける必要があるもの」を指してます。
例えば、人とのつながり(人間関係)を大切にする・観葉植物や生き物などを愛情深く育てるなどは「関心を向け続ける必要があり時間を要するもの」といえます。
周囲の人を気にかけるって意識してないとできないことですよね?
生き物を育てるのも同じです。
一方、カーネマンは“消費”を例に以下についても触れています。
「高価なブランド品や高級車などの贅沢品は、買った瞬間は満足感が高く幸福度を感じる。しかし、これらの贅沢品はすぐに慣れてしまい“関心を向け続けること”が難しくなっていく」
めっちゃ共感できる!!!
たしかに高価なものを身につけていることで自信や優越感に浸れるかもしれません。
行動も前向きになれるなど自己肯定感を高める効果もあると思います。
しかし、人間ってそのような環境にすぐに慣れてしまう生き物なんですよね。
さらに言えば、もっと。もっと。とさらに欲が出てしまうという…。
このような行動は「幸福度が上がらない」と本書では解説されています。
「幸福度を高める」ポイントとしては、
- 価格ではなく価値で判断する
- 自然と愛着を持てるモノを揃える
- メンテナンスをすることで「長く大切に」使う
つまり、関心を向き続けることができる状態になるわけです。
よくよく考えると、北欧の雑貨や家具って飽きのこないシンプルかつ機能的なデザインのモノが多い印象ありますよね。
価格と価値についてはコチラで解説しています。
>【価格と価値の違いはなに?】2つの違いを理解すると資産形成に大きく役立つ理由
大量消費社会のアメリカや日本が「経済的に豊かでも“幸福度が低い”理由」が段々と見えてきた気がしますよね。
所得が多い
平均余命が長い
これらは幸福度を高める要素の1つであることは変わりません。
しかし、これらを得るために労働時間が長かったり生活環境が劣悪だったら単純に辛いですよね。
それでは幸福度が低下するのも当然です。
- モノを買うために労働をしなくてはならない
- 家族や友人とのつながりが薄れる
- 自分の余暇時間が確保できない
- 自然を感じる習慣が減っている
日本人は勤勉に対して真面目な国民です。
それが故に“働きすぎ”ともいわれる民族です。
まずは、経済的に豊かでも幸福にはなれないという事実を真正面から受け止め、
では、どのように幸福度を高めるのか?
幸福度を高める5つの要素について次回以降、記事にしていきたいと思います!
まとめ
今回は、名著「幸福の測定-ウェルビーイングを理解する」から幸福度を高めるポイントについて解説してまいりました!
肉体的・精神的・社会的、全てにおいて健康な状態、豊かな状態を“ウェルビーイング”ということを学びました。
しかし「幸福度を感じるレベル」は人それぞれ異なります。
自分の価値観を大切に“自分は何を大切にしているのか?”
これについて向き合う必要がありますね。
経済的に豊かでも本当の意味で「幸せ」とは限らないことを学べたかと思います。
本書でも紹介されていましたが、日本人は所得を多くすることばかり気にしているみたいです。
その人の人生の評価は所得が多いかどうか…。
そうやって聞くとなんだか見栄っ張りで地位や名誉を大事にしている国民性なんだな…。と気づかされました。
幸福度の高い北欧諸国は「お金」だけではなく、「時間」や「周囲の人とのつながり」を大切にしている傾向が強いです。
繋がりを持つことで、自分の存在意義や自己効力感を得られる。
その結果、生活に満足感を感じ幸福に繋がるのだ。とこの書籍を読んで私はそう感じました。
次回の記事ではウェルビーイングについてさらに深堀してみたいと思います。
どのようにして「幸福度」を高めるのか?
学んでいきたいと思います!
本書で紹介した内容をもっと詳しく知りたい方は以下のリンクに商品ページ貼っておきます!
是非ともご覧ください☆