【重要知識】あなたはインフレを正しく理解していますか?
こんにちは!
アラサー係長です!
今回のテーマは「インフレ」です。
2022年5月時点で、アメリカのインフレ率が1981年以来最高に。というニュースが話題になりました。
物価が上昇しお金の価値が下がることをインフレというのですが
みなさんはインフレの仕組みを正しく理解していますか?
ここ最近、私たちが住む日本でも物価上昇しつつあるものが多いですよね。
でも、そもそも疑問が色々とありますよね…。
- なぜ物価が上昇するのか?
- インフレは良いこと?
- 過度なインフレが起きるとどうなるのか?
これらインフレの基本的な仕組みも含め解説していきます!
景気は循環すると言われています。
経済が活発な時もあれば、不況に転じたりと世の中は常に変化し続けていますよね。
実は、これから勉強する「インフレ」は、そんな経済活動と密接に関わっているのです。
今回の記事を読むことで以下のようなメリットを得られます。
- インフレの基礎知識が身に付きニュースの理解度UP
- インフレ時に資産をどのように守るか理解できる
意外と重要な「インフレ」を一緒に学んでいきましょう!
インフレとは?
インフレーション(英語: inflation)とは、経済学においてモノやサービスの全体の価格レベル(物価)が、ある期間において持続的に上昇する経済現象である。
引用:Wikipedia インフレとは
世の中で聞く「インフレ」というワードはインフレーションの略なんですね。
インフレを簡単に説明すると
物やサービスの価値が上がり お金の価値が下がる
ということです!
ん?
・・・なに言ってんの???
と思った方。
大丈夫です。笑
具体的な例を使って解説します。
たとえば、1個50円のリンゴがあったとします。
これが、もしインフレ状態になると・・・
リンゴ1個50円のところ、75円…100円…と価格が上昇していきます
ということは、リンゴを1個買うのにより多くのお金を支払わないと以前のモノが買えなくなります
つまり、お金の価値が低下したとも言い換えることができ、これをインフレーションといいます。
このインフレは、もっとも一般的で分かりやすいモノの価値が上がったパターンです。
では、もう一つの例を。
1袋100g入っていたポテトチップスがあります。価格は100円です。
インフレになり以下のように変化しました。
価格は100円据え置き。しかし中身の量は80gに減った。
分かりますか?
こちらのインフレは、価格は変わらないが、ボリュームが少なくなった。
つまり、以前と同じボリュームのモノを買おうとすると、よりお金を多く出さなくてはなりません。
結果、モノの価値が上昇したということになります。
以前の100gを欲しい場合は、従来の100円では 買えないですもんね…。
このような“しれっと”消費者に気が付かれないように値上げすることをステルス値上げと呼びます
このステルス値上げもインフレの一種となります。
そういえば、私が好きな「チョコチップクッキー」も枚数が減っていてショックを受けたのを思い出しました…。(笑)
このような値上げは、たびたび私たちの生活の中で目にしますよね。
なんとなく、インフレについて興味を持ち始めましたかね?
では、一体なぜ?
インフレが発生するのでしょうか?
価格の変動の仕組みを学んでいきましょう。
インフレが起きる理由
インフレが起きる理由は意外とシンプルです。
皆さんはモノの価格はどのように決まるかご存じでしょうか?
そうです!
“需要”と“供給”のバランスで価格は決まります。
このことは以前の記事で勉強しましたね。
世の中にお金がありふれると、市場に流れるお金の量が増えます。
それにより様々な需要(購買力)が拡大し、物の価値が緩やかに、そして年々上がっていきます。
お給料が増えると以前から欲しかったモノを買いたくなりますよね♪
その心理がより経済を動かします。
つまり“モノの量”と“世の中に出回るお金の量” この2つのバランスで物価は決まる。
ということになります。
どのように経済が回るのか具体的に見ていきましょう!
良いインフレと悪いインフレ
インフレには、良いインフレと悪いインフレがあります。
それぞれの違いを見ていきましょう!
良いインフレの場合
良いインフレはどのように発生するのでしょうか?
経済の循環を見てみましょう。
【良いインフレの循環】
給与が上がる/収入が増える
↓
買い物する意欲アップ
↓
需要が増え、消費が拡大
↓
供給不足や「高くても買ってもらえる」ことから、モノの値段がアップ(インフレ)
↓
供給量を増やすべく、企業が設備や人への投資を加速
↓
仕事が増える
↓
景気が良くなる
↓
給与が上がる/収入が増える
↓
(以下、繰り返し)
このような「良いインフレ」の特徴は、需要の増加があって価格が上がるということです。
結果、「景気の拡大をともなうインフレ」となり経済が活性化される流れとなります。
悪いインフレ
一方、原材料の価格高騰によって企業の調達コストや物流コストが掛かり、景気循環が悪くなっていく
また、給与は上がらないのに物価だけ上昇するインフレを「悪いインフレ」といいます
【悪いインフレの循環】
原材料不足
↓
企業の調達コスト増加
↓
商品価格釣り上げ(インフレ)
↓
需要が減り、消費が衰退
↓
仕事が減る
↓
景気衰退=デフレへ
原材料不足でモノの価格は高騰しますが、従業員の給与は増えるわけでは無いため
買い物をしたいという購買欲も低下します。結果、需要が低下していき景気後退となるのです。
有事の出来事(戦争)によって材料供給不足が起きたり、各国の金利差による為替の変動などで、輸入コストが上昇してしまう。
また、生産者の減少により供給量が減少するなど
ネガティブな出来事で商品価格が上昇するインフレはあまり好ましくないということです。
また、このようなインフレでも私たちの給与も一緒に増えていけばよいのですが…。
物価の上昇スピードに対し、昇給スピードが追い付かなくなると一般家計も苦しくなっていきます。
今の日本はこの状態ですね…。
いかがでしょうか?
同じ「インフレ」という言葉でも内容は全然違いますよね。
どのように物価が上昇しインフレが起きているのか?
今回、特に理解しておきたいポイントになります!
インフレに備えるには?
では、このようなインフレ局面ではどのように備えるべきなのでしょうか?
ここではインフレに対しての基本を理解し対策案を考えましょう!
実は、インフレ局面に適しているモノ(インフレに強い)とインフレ時には適さないモノ(インフレに弱い)と定義されるモノが存在します。
- インフレに強い資産……株式、投資信託、不動産、金など
- インフレに弱い資産……現金、預貯金、保険、債券など
お金の価値が下がりモノの価値が上がる「インフレ局面」では、現金を持っているのが一番損します
あくまで一般的には...ですよ。
例えば、インフレの最強クラス「ハイパーインフレ」といわれる現象ですとお金は紙切れになってしまいます。
大量のお札を積まないとモノが購入できない超やばい現象です。
トイレットペーパーを1ロール買うのに、こんなに大量なお札を積まなければなりません。
お金持っていてもまったく意味がない状態ですね!!!
株式投資をしている場合は、インフレが発生して経済活動が活発になり株価が上がれば、保有している株式の資産価値も上昇します。
不動産や金は「現物資産」といい、所有しているモノそのものの価値があるためお金の価値が下がっても影響を受けにくいとされています。
また、インフレ時の高金利ローンは注意です。主に、クレジットカードのキャッシングやリボ払いなどが該当します。
インフレによってお金の価値が減るため、ローン返済額が増えてしまいます。
返済額が増えるため家計にとっては痛手です。
金利が上がる状況では「ローンはなるべく早く返しましょう」が重要キーワードですね。
もうひとつが預貯金です。
お金の価値が低下するため、せっかく貯めてたお金の価値が下がってしまいます。
例えば、あなたは1000万円預貯金していたとしましょう。
そこで、インフレ2%が起きるとどうなるでしょうか?
インフレになると1000万円という金額的には変わりませんが、金銭的価値は下がっていきます。
なんと、10年後には価値が820万円分になってしまいます。
世界的に「インフレ率2%」は妥当な数値であり、各国が目指している数字となります
インフレ対策しておかないとマズイですね…。
インフレ局面に強い株式投資や不動産投資を行うことでリスク対策になります。
預貯金のみではインフレに対して無防備であることから早めに投資を始めたいですね。
まとめ:経済用語を正しく理解し投資戦略に活かそう
インフレが発生すると、モノの値段が上がりお金の価値が下がります。
また、物価だけでなく為替や株価などにも影響するため、普段の生活だけでなく投資の面でも重要な意味を持っていることがわかりました。
日本は今後、インフレに向かっていこうとしています。
もしインフレになっても困らないように、資産の組み合わせ方を考えるなどして対策しておくとよいでしょう。
資産運用に取り組んでいる方やこれからやってみたいと思っている方は特に、「インフレ」のようにニュースに出てくる「わかるようでわからないフレーズ」をそのままにしないようにしましょう。
どんな影響が出るのか、どんな戦略を練って、どう行動すればよいのかを都度確認して準備しておくと、いざというときに的確な投資判断がしやすくなります。
インフレがなぜ起きたのか?
経済がどのような雰囲気なのか?
ニュースなどで常にウォッチして投資判断をしていきたいですね。
今回は以上となります!
では、また!